上野玲『ナポリタン』(小学館文庫)2006

BOOK-OFF高田馬場北店にて300円
こんな本が出ていたなんて、知らなかった。全然チェックするつもりのない棚から、このタイトルが目に飛び込んできた。手にとってみると、帯に

純和食「ナポリタン」のディ〜プな世界にようこそ!

と書かれている。えっ、ナポリタンって日本人が考案したの!? と驚いて読んでみると、冒頭に「ナポリタンをイタリア料理だと思っている人は少ないだろう」と。俺、少数派? 知らないことが多過ぎるね。
筆者は日本人が(純和食たる)ナポリタン離れしつつあることを憂いているのだけど、たしかに、ナポリタンへの愛着は、俺にはさほどない。小さい頃に食べた記憶もほとんどない。必死で記憶をたどってみると、弁当だとか、ハンバーグの横とかに添えられていた記憶はあるが、炒めたタマネギの味は苦手だったし、ピーマンとマッシュルームはどう調理してあっても嫌いな野菜だったので、ナポリタンはあまり好きではなかった。どうせつくってもパスタしか食べないから、母親もつくるのをやめてしまったのかもしれない。