明日の夜7時から、古書現世立石書店で「ウィークエンド・ワセダ」というイベントが始まる。このイベントは、古書現世立石書店の二つの店舗を使った古本市、ということだそうだ。
これは別に、BIGBOX古書感謝市の後釜イベントというわけではないのだろう。だけど、BIGBOXが終わったあとの早稲田古本屋街から生みだされたイベントであるというのは間違いない。そのリアリティ、なんて言ったら安っぽ過ぎるけど、そういうなかで生み出されたイベントだ。俺はそれを見届けたい。そして、こんなブログを読んでいるあなたにも、見届けてもらいたい。
これは頼まれた宣伝文じゃなくて、勝手に書いている文章だから正確じゃないかもしれないけど、このイベントは「わめぞ」イベントというより、早稲田古本屋街のイベントという感じがする。いまさら宣言する話でもないけど、俺は早稲田古本屋街にほど近いところに住んでいる。だけど、正直な話、古書現世と、たまに立石と三楽と平野書店へ行くくらいで、あまり頻繁に足を運んでいるわけではない。俺が一番通っていたのは、BIGBOX古書感謝市だった。
そのBIGBOXがなくなっても、早稲田の古本イベントがなくなったわけではない。でも、青空古本市も、新宿展も(これは管轄が別か?)、戸塚市場のイベントも、BIGBOXの楽しさを引き継いだイベントという感じではない。あの楽しさこそ、早稲田に必要なものだと思う。そういう意味で、明日からのウィークエンドワセダに期待しているし、このイベントが「ウィークエンド・わめぞ」としてではなく、「ウィークエンド・ワセダ」として開かれることは、とても素晴らしいことだと思う。
だから、このブログを読んでいる人がもしいたとすれば、ぜひ明日からのこのイベントを見届けて欲しい。そして、最後の最後で失速するけど、古書現世でいえば入ってすぐの右手の棚に目を通してもらいたい。そこに、このブログと「2」のほうが更新されなくなった答えがありますから。

実家に帰りたい。
別に東京が嫌になったわけじゃあない。ただ、ちょっとひとり暮らしに飽きてきただけだ。
あんまりこういうことを書くのも申し訳ないけど、相方との縁もなくなり、INもごにょごにょしているいま、口を開く機会がほとんどない。狭い部屋で作業をして、コンビニに出かけて、帰ってきて狭い部屋でごはんを食べて、テレビを観て、また少しだけ作業をして、酒を飲んで。色々とヤキモキしていることもあって(あと半月)、意外とつらいぜ。調子に乗ってデジタル一眼レフなんか買っちゃったせいで、お金もないから、飲みに出かけることも、本を買うこともできない。
と、こんなことを書くと余計な心配をかけそうだけど、実家に帰りたいのは「セットストック」という夏フェスがあるからでもある。向井さんもバンドとしてではなくひとりで出るんだけど、銀杏BOYZも出ると聞いて、一度どうしても観ておきたくなったのだ。
…そう思って日程を調整していたら、8月28日に大阪で、ZAZEN BOYS銀杏BOYZの対バンが決定していた。観に行きたいけど、大阪かー。
うーん、毎日書いていないと、ほんとにぐだぐだな文章しか書けないね。
俺が実家に帰りたいかどうかなんてどうでもいいんだけど、8月3・4・5日と、早稲田の古本屋(古書現世立石書店)で古書市が開かれるらしい。その名も「ウィークエンド・ワセダ」。頼まれたわけでもなんでもないけど、勝手に宣伝しておきます。行ったほうがいいですよ、こんなブログをチェックしているあなたは。

用事が意外とすんなり終わり(ものの五分で終わった)、原付を飛ばして笹塚からわめぞへ。池袋駅目白駅の間で迷うこと十数分、ようやく上り屋敷へたどり着く。二階からトークショーの声は聞こえてくるけど、一体どうやって入っていいのやら分からない。大きく開かれた扉から入ろうとすると、おばあさんが出てくる。何、という顔をされたので、「今日、ここの上でイベントをやってるって聞いたんですけど」と伝えるも、無言。再度同じことを言ってみると、「今日は町内会の集まりしかやっとらんよ」と。ちょ、町内会…いやまったくちがうわけでもないか…と、とにかく二階への上がり方を聞いて会場へ。飲み慣れない味の麦茶をいただきながら、ワメトークを拝聴。ううん、なんてゆったりとした時間なんだろう(内容はわりと過激なのに)。癒しとかそんなんじゃなくて、本当に、空気がゆっくりしている。それはトークしている人たちが、肩の力が抜けているからだろう。なんというか、本当に、余計な意識がない。面白いこと言ってやるぜ、とか、このタイミングでこんなこと言うぜ、とか。そんなもん、みんな持っていないのかもしれないけど、ついそういうことを考えがちな俺は、なんだか刺激を受けた。そして缶バッチを買った。

昨日あたりからそわそわしていた。例によって東京堂書店ジュンク堂書店池袋本店に電話で問い合わせていた。昨日の時点で、東京堂は「金曜日の夕方か、遅くとも土曜日の朝には」と、ジュンク堂は「土曜日発売です」とのことだった。
今日のお昼に郵便受けを確認しても届いてなくって、『これはたぶん、書店に並ぶほうが早いな』と思っていた。夕方、東京堂に再度問い合わせたら「明日並べます」との返事だったから、今日読むのは諦めて、17時ごろ部屋を出た。
そのときに郵便受けを確認すると、扶桑社からのメール便が入っていた。おお、ほんとに届いてるよ、うちに。初めてのことだから、ちょっと嬉しい。しかも、いつもいつも発売日を心待ちにしていた雑誌が、自宅に直接届くだなんて。嬉しくなって、最近よくどうでもいい話を聞いてもらっているMさんのところへ行って、お忙しいだろうに、その嬉しさを誰かに押しつけたくって見てもらった。ふだんはあまり人としゃべらないほうだけど、何か嬉しいことが起こると、誰かに言わずにはいられないのだ。
何でエンカウンターが、もとい、エンタクシーが我が家に届いたかというと、ちょっとだけお手伝いをさせてもらったからだ。おかげで自分の名前が載っている。自分の名前はべつに嫌いじゃないんだけど、こうして活字になっても映えないなあ(自分の名前だからそう思うのかもしれないけどさ)。とにかく、自分の名前が初めて活字になった。嬉しいけど、ちょっとこそばゆい。だって、一緒に並んでいる人の名前が大き過ぎて、なんかもう、もっと小さい字でいいのに!と雑誌を投げたくなってしまう(投げないけど)。
まあ、俺の名前はともかく、すごいインタビューだと思うんだよ、俺は。聞いててすごいシビれたもん。起こしにはちょっと難があったかもしれないけど、それも手を加えていただいてあるから、問題ないし(三本目は特に自信がなかったけど、やはり三本目が一番直しが入っていた)。
いやでも、自分の起こしを、プロの人(仕事を振ってもらっておいてこういう書き方をするのはよくないんだろうけど)にチェックしてもらえるだなんて、よく考えるまでもなく贅沢な経験だ。しかも、匿名コラムの二本目で注釈まで入れていただいて。思わずため息がもれる。しかし三本目のコラムで「福田トンカツ先生」というフレーズが出てきたのは思わず笑ってしまった。利根そば、しばらく行ってないなあ。そば、おやつにしかならないんだ、俺は。
ところで俺の名前、ノリフミじゃないぜ。