祖母の家には文藝春秋が揃っている。そういや3月号で綿矢りさが対談してたな、と思い出して借りてきた。「ひとり日和」をまだ読んでいなかったことを思い出して、読む。えらく生意気な言い方しかできないけど、よく書けていると思う。でも、何一つ揺さぶられなかった。
しかし、テーブルの上にしじみ汁をこぼしたくらいでヒステリックに怒鳴り散らされ、タオルを投げつけられると、『一体何のために、十数時間もかけて帰省したのだろう』と考えてしまう。まぁ、両親のためにではなく、祖母のために帰省しているのだが。