SPA!』1月16日号

実家近くのコンビニにて購入

  • ひとコマ漫画の人

「最も不満なのは、栗林中将が決死の覚悟で硫黄島を守ろうとした意味に触れていないこと」と書いてあったけど、やんわりと触れていた、よね? その部分を強調したい人からすると、ほとんど触れていないように感じたのかもしれないけどさ。
というか、この漫画、本気で書いてるの? あえてこういうことを書いてるの?

  • 対談

松坂かあ、あんまり興味ないなあ。最初手に取ったときはそう思ったのだけど、読んでみると、なるほど「これぞ放談」という話の転がり方。「アメリカの『青空』」としての「野球」という話からコミンテルンへの流れなんて、もう。

坪内 「ハウスキーパー」だ(括弧内は省略)。
福田 ワタクシは言おうとして自粛したのに。

この部分が面白い。トンカツ先生のほうがラディカルなイメージがあるけど、意外とあちこちに気を遣っていて結構自粛していて、逆にツボウチさんのほうがラディカル、という。まあ、実際に行われた会話かどうかは、分からないけど。
ところで、最後の最後でカープの話題になっている。俺は元阪神ファンなので*1いい加減なことは言えないが、カープの人気がないってことはないんじゃないかな。黒田問題であれだけ盛り上がったことだし、ライトスタンドは結構賑わっていると思う。
それから、これはほとんどいちゃもんだけど、「広島球場」なんて言い方、初めて聞いた。もちろん、広島県人のように「市民球場」というだけでは、どこの市民球場だか分からないかもしれないが(広島以外に市民球場ってあるんだっけ?)、正式名称の「広島市民球場」から「市民」だけ落とすと、なんだか変な語感だ。これは、「広島風お好み焼き」を「広島焼き」と言われたときに感じる違和感に近い。
あと、市民球場の位置が「市中のど真ん中」というのも微妙だ。これは広島市内の人間ではない俺の感覚だから、少し間違っているかもしれないけど、市民球場はギリギリ「市中のど真ん中」から外れたところにあるという感覚がある、俺には。あるいは「市中のど真ん中」の周縁。市民球場と原爆ドームとは「メインストリート」(俺はあの通りがメインストリートとは思わない)をはさんで並び立っている。その「メインストリート」を市電が走っていて、その停留所を少し書くと、銀山町―八丁堀―立町―紙屋町(西)―紙屋町(東)―原爆ドーム前となる。この銀山町の停留所から北に向かって歓楽街。八丁堀から紙屋町にかけてデパートや若者スポットやアーケード街(俺はこのアーケード街がメインストリートだと思っている―「本通」というくらいだし)。そして、その喧騒から少しだけはなれたところに、原爆ドームと市民球場があるのだ。そこから西には特に店もないのだから、少しひっそりしている。だから、「市中のど真ん中」と聞くと、違和感がある。まあ、そんなことは広島出身以外の人間にとってはどうでもいい問題だろうけどさ。
まぁ、それでも、その他の球場の立地を考えると、かなり「ど真ん中」ではあるし、「一番贅沢」というのは、その通りだと思う。でも、その贅沢が味わえるのも、あと1〜2年だ。

文藝春秋』2007年2月号

実家近くのコンビニにて購入
あれを「昭和レトロブーム」に乗っかって書いたと読むか、それともそういうブームのなかで描かれている「昭和30年代」が数十年後に事実になってしまわないように実感を書き記しているんだと読むのか。

*1:「元」というのは、転向したからではなく、好きなチームというものが特になくなっただけだ。これでも昔は、メガホンを割れるほど叩き、半被を着て、声が枯れるまで応援していた。