山口昌男・坪内祐三編『明治の魯庵』

講談社学芸文庫
ジュンク堂書店池袋本店にて購入
「解説」の

 「病臥六旬」で魯庵は書いている。自分は「元来が怠け者で無益の饒舌をしたり、無用の書を読んでゴロゴロしているのが好きだ」と。だが彼は恒産がなかったから、その饒舌や、無用の書を読んだ成果をペンで紙に書き写し生活の糧に変えて行かなければならなかった。

という一節を過剰に読んでしまう俺は、間違っているのだろうか。