『QJ vol.64』

太田出版発行
あれっ、12日発売だと聞いていたのに、もう並んでいる。
とりあえず一番後ろを開いてみると、ツボウチさんの連載は「早稲田」。この時点で、おお!と興奮する。ちらっと最後の一文をみて、さらに興奮してレジに向かった。あくまでも「僕にとって」でしかないけれど、何て素晴らしいタイミングでの「早稲田」だろう。隅から隅まで面白い。特に最後のエピソードなんて、もう。
しかし、個人的に一番にやりとしたのは、「早大生」の「ブログ」での「批判」のことだ。まさか、そのことにツボウチさんが触れるとは。前からその「早大生」の「ブログ」をみている僕は、思わずにやりとした。にやりとしたというのは、べつに俺は「批判」するつもりはなかったけど(そもそもツボウチさんよりも僕のほうが歩いていないだろう)、たしかに、大学には歩いて通っていたと『古くさいぞ私は』で書いているのに、「古本屋」に「わくわくして」、「帰りは時どき、歩いて」「古本屋を流」していた高校時代のツボウチさんは、なぜ「朝通学する時はさすがに高田馬場から学校まで都バスか地下鉄を利用した」のだろう、と不思議に思っていた。が、よく考えれば当然のことだ。そんな時間に古本屋なんか開いてないもんなあ。
しかし、「早大生」のかたからすると、あくまでも主張は「歩けよなあ、ツボウチ青年」ということだから、早起きして歩けばよいではないか、と再「批判」されそうな気もするが、まぁ、「歩かない学生」である僕には何もいえない(というか、ツボウチ青年は、十分歩く学生だっただろうと思うけど)。
彼(彼なんていえる立場ではないが)は果たして『QJ』をチェックしているのだろうか。