中野翠『甘茶日記』

毎日新聞社 2005
東京堂書店にて購入
実は中野さんの本を読むのは初めてだ。読んでいて、『スルドイ!』と思わされることはあまりない。だけど、それって結構重要なことかもしれない。スルドイ分析をするわけでも、難しいことを言うわけでも、読んでいる人間に溜飲が下がる思いをさせてくれるわけでもない。だからこそ、読んでいて楽しいし、「鋭い」。そして、「アキバ系」だとか「リチャードホール」だとか「ホワイトバンド」だとか、僕にも身近な話題が取り上げられていて、たまに何か言い返したくなる(中野さんと会話してみたくなってくる)のも、読んでいて楽しい理由のひとつかもしれない。