T・H・グリーン『グリーンとその倫理学』

友枝高彦・近藤兵庫共訳。培風館から昭和7年発行。
インターネットから天牛書店で2000円で購入。

タイトルからして「ほんとにグリーンの著作なんだろうか?」という疑問があったけども、序論で

而して、邦語を以て、之に接し得るものに、古くは西晋一郎氏のグリーン氏倫理学があり、近くは河合栄治郎氏のトーマス、ヒル、グリーンの思想体系があつて、共に斯界に貢献したところは大であるが、今また予等が彼の倫理学序論(Prolegomena to Ethics)を訳述するに至つたのは、この訳書に次の如き特色があると共に、我が国思想界が、更に繰返してこれを検討し玩味する必要があると信ずるからである。

と書かれているので、著作なんだろう。戦前の本は、訳本なのかどうなのか、タイトルが分かりづらい。