今年も奉納プロレスに出かけた。やはり、自由席でゆったり眺めるのが一番合っている。
そう、眺める。
熱狂して観戦していたプロレスとは違う空間だけど、靖国で開催されるのにふさわしい時間が流れている。
ほとんど剽窃になってしまうけど、双眼鏡を持った像の辺りに集っていた人たち、自分の趣味のコスプレを「英霊」に押し付けている人たちの横を通ると、この神社に神様はいないのかなという気持ちにさせられるけど、まさに見世物という祝祭的空間が一番奥に広がっているのをみると、ああ、これが『靖国』なんだな、と思う。