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曽我部恵一『LOVE CITY』
タワレコ新宿店にて購入
どちらも「今更感」が強い。曽我部さんのアルバムは、近くのツタヤに入荷される気配がないので買ってしまった。
今更、なぜ、椎名林檎なのか。やたらと批判しているくせに。
高校時代、椎名林檎が好きだった。でも、俺が好きだったのは、俺が頭の中で拵えていた椎名林檎であって、椎名林檎本人ではないということが、年をとるにつれて分かってきた。あの立ち位置にせよ、あの衣装にせよ、リスナーのああいう「消費」を、見越すだけではなく煽動して遊んでいるものだと思っていた。でも、彼女にそんな意図はなく、その「消費」のされ方に耐えかねてバンドを結成し、「自分の声が嫌だ」とまで語るようになった。
そうして椎名林檎への興味がどんどん薄れていった。数年振りのニュー・アルバム！と言われても、当然購入する気など起こらなかった。
なのに、である。テレビをつけたまま横になっていたとき、偶然『平成風俗』のCMが流れて、もう、ヤラレた。俺はどこまでもこの声が好きなのだなと再認識し、そろそろレンタルが開始される時期だというのに購入してしまった。
