同じ話ばかり書いている気がするけど、発売日が近づくとそわそわする性格だ。しかもいまいる環境は東京よりも発売日が遅れる。遅れるだけなら、そもそもまだ存在していないのだから問題ないのだけど、ぽちぽちとインターネットをやっていて、○○を買ったという情報に触れると、なんだか悔しい。
去年の11月に、金沢へ行ったことは既に書いたが(って、こっちじゃないけど)、いくら金沢が好きとはいっても、ただそれだけで行ったわけではなく、その時期に行った理由はツボウチさんの講演だった。
その講演のときに、リブロの棚の話から、田口さんの名前が出た。そこで著作の話になって、「この本は来年ちくま文庫に入って、その解説というのを11月20日締め切りで頼まれているんですけど」と11月21日の講演で話していて、そういえばあの本、気になりながらも持ってないんだよな、しかもツボウチさんの解説付かあ、とそわそわし始めていた。
もう一つ、その金沢旅行で気になっていたのは、加能作次郎である。これもまた、その講演でツボウチさんが話していたことで、その著作集を石川近代文学館で買い控えてしまったものの、「リブロ」でその本を見つけた、という話だったのだけど、俺は石川近代文学館で入手できず(見本しか置いてなかったのだ)、「リブロ」に行ってみたら既に閉店していて(18時閉店)、結局買えずじまいだったのだ。
そわそわし始めたとはいっても、前者に関しては発売まで1ヶ月以上あるわけだし、あまりそわそわしていても仕方がない。そういうわけで、なるべく忘れることにしていた。
それで、ようやく年が明けた。ちくま文庫の発売日は、今月は10日で、発売日が 1日遅れたとしても今日11日には並ぶはずだ。そう思って、ここ数日そわそわしていた。それで今日、少し鼻息を荒くしながら隣町の「B書店」や町内のチェーン店に行ってみたのだけど、どちらもまだ並べていなかった。そわそわ感を抑えられず、店員に「いつ入りますか」と聞いてみたら「わかりません」といわれてしまったけど、まあ、「文芸新刊」と書かれた棚に写真集とタレント本が並んでいる店だから、仕方がない。
明日には入るだろうか、それとも明日広島まで出てしまおうか、とそわそわしながら帰宅して、夜中に人様のブログを読んでいたら、今月の講談社文芸文庫の新刊に加能作次郎のものがあることを知り、さらにそわそわしてしまう。だけど、あちらでまだ並んでないのだから、こっちで並ぶのは来週になるだろう。というか、そもそも文芸文庫の新刊なんて、この辺りの書店では入荷されない。
結局何が言いたいのかというと、とにかく俺はいま、とってもそわそわしているということだ。