『フェスティバル・エクスプレス』

ツタヤにてレンタル
去年ツボウチさんの授業でこのドキュメンタリーの話が出て、それ以来気になっていた。でも、近所のツタヤの検索機で検索すると「在庫あり」なのに、どこにも見当たらない。それが今日、ふと目をやった棚(リコメンドの棚)に並んでいて、ようやく観ることが出来た。
思っていたよりも短く、思っていたほど無茶苦茶なことも起こらないが、この時代の空気に触れることはできる。いろんな面で牧歌的だ。客がタダで入れさせろと暴動?を起こしていることも、それとは対照的に中に入っている人たちはまったり聴いていることも、ステージ装置も。
そう、ステージ装置なんていまの学園祭のほうがよっぽどしっかりしているのに、ここで歌っている人たちのほうがアツい。もちろん、うーん古くさいなと感じる曲のほうが多いのだけど、36年のギャップを感じさせない歌(人)も当然ある。
しかし、電車を借り切ってツアーをしてまわる(電車のなかでも延々セッションやドラッグをやる)という発想は、いかにもアメリカ的なものだ(と言い切っていいんだろうか?)。『ロリータ』でモーテルを延々まわるあの(いささか冗長な)「旅」も「新しいアメリカ」の象徴ともいえるし、そういえば『ビートニク』でギンズバーグだか誰だかも、「アメリカ人にとって路上roadは特別なものだ」と言っていたし、その「旅」の感覚というのは、日本のそれとは違うのだろう(か?)。

影なき狙撃者』1962

ツタヤにてレンタル