『SPA!』2月28日号

扶桑社発行
・対談
表参道ヒルズについて。
こんなことを書くとまた殴られかねないが(いや、殴られたことなんて、当然ありませんよ)、忙しいおふたりが、かなり混雑しているであろう表参道ヒルズにわざわざ行っているところが、いいね。対談を読んでいても、実際にあちこち歩いているからこそ語れるんだろうなということが多い。まさに「ストリートワイズ」。違うか?
ふと、『鳩よ!』2001年12月号で、中野翠さんが「後ろ向きのかっこうで前へ進む」で書いていたことを思い出す。

「適当な店、見てきますよ」と言った坪内青年の姿は、路地の向こうに「するするする」と消えて行った。走るのでも歩くのでもない、あわてているようでものんびりしているようでもない、本当に「するするする」という感じだったのだ。

ツボウチさんは、まさに「するするする」する。いつだか、金城庵から次の店に移動しているときに、ふっと目を逸らした瞬間に、ツボウチさんの姿を見失って、あれっ?と思ってふと横をみると、パン屋(オサレなやつではない)に入ってサンドイッチをじっくり物色していたことがあった。他にも、某ラーメン屋(チェーン店)にふらっと行ってみたり、そういうフットワークの軽さ。