『QJ vol.54』

これはもう、巻末の「東京」(下北沢の回)が読みたくて。(この号が出たとき、背表紙に「ハルカリ」「ライトノベル大特集」「サンボマスター」という字が並んでいるのをみて、げっ、と、ツマラナイ感情を抱いたのを覚えている。)
17日の下北再開発計画反対のイベント*1に行って以来、急激に下北沢が気になっている。それは別に、「そうか、俺も開発に反対するぞ!」という関心ではない。むしろその逆である、と書くと言い過ぎであるけれども、いまいち下北沢という街が掴みきれないからだ。その文化や、その特殊性が。歩いてぶらぶらできるというのはそのとおりであろうが、それが何だというのだ。道路ができたって、歩道をぶらぶらすればいいではないか。特に俺がよくケチをつけるミュージシャンのように、「電車は良いけど(大好きだけど)車はあかん」的な発想は、何の説得力もない。
一体下北沢とはどういう街であり、守るべき何かがあるのか(あるとすれば何であるのか)、それを知る手掛かりになるかもしれないと思って、買ったわけだ。なんて書いてると、ますます「シンパ化」してるぜこいつ、なんて思われそうだけれど、段々どうでもよくなってきたぜ。

*1:イベント自体はふつうのライヴとあまり変わらなかったし、俺もそういうつもりで行ってはいなかった。もう終わったから書くけども、この日のチケットを4枚も取っていたのは、余ったふりをしてツボウチさんに「もしお暇でしたら」と渡そうと思っていたからだ。最近はZAZENBOYS以上に無戒秀徳アコースティック&エレクトリックのライヴが好きになっているし、ソロ公演よりも何組か出るイベントのほうが面白いだろうし、また他のメンツも素晴らしいし、下北沢に関するイベントであるということも、これは単に地理的な話でしかないけれど、誘いやすいかもしれないな、と思ったのである。まぁ結局、忙しいであろうし、何より誘うのもおこがましいかな(その距離感はちょっと違うかな)、なんて思ってしまって行動に起こすことはなかったのだけれども。