古川日出男『ロックンロール七部作』

集英社 2005/11
ブックファースト渋谷店にて購入
向井さんが最近絶賛している古川日出男。食わず嫌いをしていたけど、読んでみよう、と。

文藝春秋の方から、面白いから読んで下さい、と送って頂いた本を読んだ。
古川日出男という人の「ベルカ、吠えないのか?」という小説である。
これ、最高に面白い。電気ビリビリ。ショック・ショック・ノリノリ。

第二次大戦からはじまる軍用犬の系譜を軸に壮大に展開される話。
文体が全部断定調でカッコイイ。「犬は疾走する。そして死ぬ。1958年。犬は死ぬ。」こんなカンジがずっと続く。それがイイ。それはとてもカッコイイ。ノっている。文章が。

ここ最近小説にコなかったが、コレには久々にヤられた。キた。
(「向井秀徳日記」2005年6月11日)

作家の古川日出男さんと吉祥寺で呑む。
古川さんの本はとにかくスゴイ。
「ベルカ」や「ロックンロール七部作」の、物語がもの凄い速さで進行していくスピード感と、主要な登場人物がどんどん死んでいき、主人公が交代していく輪廻転生に、読んでいて頭がくらくらするのだ。
(「向井秀徳日記」2006年8月10日)